きみはスーパーアイドル

いち大橋担の忘備録

退所騒動と兄組クリパ 2015冬①

腹を括って大橋担になり、家にあった数少ない過去の録画ディスクや友達が貸してくれたまいジャニなどを見て過ごす日々。Johnny's webのプロフィール写真が変わったとか、些細な事で大喜びしていた。そんな矢先、Twitterで不穏な文章を目にする。

 

「大橋くん、年内で退所予定です」

 

今同じ字面に触れても、どうせ愉快犯の適当な噂話だろうと読み流せるのだけど、当時Jr.担になりたてだった私はまんまと惑わされた。

ちょうど高校卒業のタイミングでもあったし、当時雑誌では受験勉強の話をよくしていたので、「いつ辞めてもおかしくない。この噂が嘘でも次の春で辞めちゃうのかもな」とかなり自然に思っていた。

 

不安いっぱいで申し込んでいたクリパ(毎年冬に松竹座で行われる関西ジャニーズJr.の公演)は、退所騒動の噂に追い打ちをかけるように、日によって出演者が変更になるという情報が後出しで発表された。

またJr.担の洗礼を受けた。公演としてそんなことがあっていいのか。

こういうことが度々あるのが当時のジャニーズJr.だった。

私が申し込んだいくつかの公演はかろうじて1日だけ大橋くんが出る予定があったけれど、結果はもちろん全て落選。

せっかくファンになったのに、このまま一度もアイドルとしての姿を見られないで終わってしまうのか、とかなり落ち込んだ。

が、なんとかチケットを見つけて公演に行けることに。長年のオタク人生での経験はJr.担のチケ業務でも役に立った。

 

迎えた当日。友達に絶対書きなよと言われた手紙を持って松竹座に入る。

(舞台以外でも出演者に手紙を出せる仕組み、素敵だと思う)

会場に入ると、赤く厳かな客席の中、舞台の両サイドに髑髏が見えて、

「まずい 相当いかつい所に来てしまった」と身の危険を感じた。

エイトでいかついのは慣れていたつもりだったけど、年上がいかついのと同世代がいかついのとでは訳が違う。マジ?この公演ずっとこんな感じなの?と途端に不安になった。

そうではないことを開演後知るのだけど、今思えば「Funky8」なので、あれくらいいかつくて自然だったのだとも思う。

右も左もわからないままブザーが鳴る。いよいよ開演。

幕が上がると舞台は想像以上に輝いていて、見る見るうちに惹き込まれてあっという間に時間が過ぎた。

 

終演後最初に思ったことは「大橋くんは実在した」というなんともオタクらしい感想だった。当時のTwitterを振り返ると「大橋くんって本当にいた(;_;)(;_;)(;_;)」みたいなことしかつぶやいていない。その様子を友達たちに慰められおだてられ、さらに調子に乗って大橋担の自認を強める姿は完全に「新規」のそれで、そんな当時の自分が少し愛おしく感じる。

 

ここからは初めて大橋くんを見た感想を箇条書きで。

 

・とにかくかわいい

最初の衣装がまずかわいい。蛍光黄色のニット帽。衣装はいかついのに顔と帽子が可愛い。パリマニや君まぼやかわいいとは言えない曲が続くのに全部かわいい。

動くたびに帽子がひょこひょこ動いて、最年少感満載だった。(実際の最年少は大西くん)

公演中はしっとりした曲やかっこいい曲もたくさんあったけれど、どの曲も基本的にかわいかった。かっこつけた顔が当時流行りの困り顔のように見えて、余計かわいく見えた。

 

・礼儀正しい

階段のセットを自分たちで動かしていたのだけど(今はすっかりそういうのなくなりましたね)、大橋くんはスタッフさんと一緒に動かす立ち位置で、移動し終わった後毎回スタッフさんに頭を下げて挨拶していたのが印象的だった。ステージに背を向けて挨拶をした後振り向いたらガッシガシに踊り出して、オンオフの切り替えがかっこよかったこともよく覚えている。

 

・すごく元気

足つぼ相撲のコーナーで、事あるごとに変な声を出したり変な動きをしたり常にハイテンションで、絵に描いたような男子高校生だった。

ただ、騒いだ後すぐセットの移動を手伝ったりするので、そこはやはりデキジュ。

 

・ものすごくいい人そう

大橋くんの最たる魅力はこれじゃないかと思っている。

公演のMCで他のメンバーの仕事の宣伝ごとがあったとき、「お願いします」や「ありがとうございます」という挨拶と同時に大橋くんも頭を下げる姿に連帯意識の強さを感じて、そういうところがすごく好きだと思った。

足つぼマット相撲のコーナーでも、大橋くんが負けた時に相手チームの負けじゃないかと仲間たちが抗議しているとき、当の大橋くんはにこにこしていたり、他の人が相撲に挑戦する流れだったにも関わらず突然自分が指名されても少し抵抗する仕草を見せた後はすぐ位置についていて、結構周りを意識して空気を読む人なのかもしれないと思った。今考えると、なにわ男子における立ち位置にも通じている気がする。

 

 

最後に、過去ツイートを遡って思い出せる限りの曲の思い出

PARTY MANIACS、11人横並びのサビは圧巻だったな。きみまぼはエモかったな。hachidoriはかわいかったな。雪白の月を歌い終わった後、丁寧にお辞儀をする姿が好きだったな。Secret Codeはおしゃれだったな。ドリキャは7人の登場シーンがとんでもなくかっこよくて、そのセンターにいる大橋くんが頼もしかったな。

FOLLOW、本当にかっこよかったな。

 

 

 

大橋くんを初めて見てから大橋担になるまで 2015年夏~秋

Jr.担にだけはならないと決めていた。

次の仕事がわからず、出ると思っていたら出なかったり、出ないと思っていたら出たり、突然ユニットができたりなくなったり、人数が増えたり減ったり、見かけなくなったと思ったら退所していたり、と思ったら辞めておらず復活したり。ジャニーズJr.にはそんなことが日常茶飯事で、それで辛い思いをする友達をたくさん見てきた。

みんながデビューという狭い枠を狙って、日々競いながら切磋琢磨している。と書くと聞こえはいいけれど、なんと不安定な存在だろうか。日常生活の娯楽として取り入れるには、荷が重すぎると思っていた。

だから、深入りしてしまわないように、あまり関心を持たないように心掛けていた。

 

そんな私が5年前、大橋和也くんに転がり落ちた時の話。 

 

もともと関ジャニ∞が好きで、その流れで関西ジャニーズJr.も応援していた。全詳しくないけれど、漠然と関西のジャニーズみんな頑張れと思っていた。

大学生の時にA.B.C-Zのファンになり、エイトが出なくなってからほとんど見なくなったザ少年倶楽部をまた録画するようになった。

 

その少年倶楽部で年1回放送がある「ザ少年倶楽部in大阪」。

通常の放送よりA.B.C-Zの出番は少ないなあなんて思いつつ、番組を見ながらいつものようにTwitterを開くと、ある言葉がしきりに目に入る。

「ビグゲがやばい」「ビグゲの○○が、、」「ビグゲかっこよすぎ、、、、、」

みんながビグゲ(BIG GAME)の話をしていた。本当にみんな。

 

そんなにかっこいいの?どれどれ、私もちゃんと見てみようかな。

この安易な発想が最後だった。

 

 

「あ、龍太くんだ、康二だ、みんなかっこいいな

 

『♪果敢にもっと暴れたい』

 

 

、、、、、、、何この子、、、、、、、、、、、、、」

 

 

このたった1フレーズにとんでもない衝撃を受けた私は、その時点でもう「近いうちこの子を担当にするな」と確信してしまっていた。

後日友達に話すと「そこで?(笑)」とちょっと笑われたのだけど、たった数秒アップで映った大橋くんは、出演者の中で見るからに若そうなのに堂々としていて、その芯のある姿にすっかり引き込まれてしまったのだ。

そのまま映像を見ていると、大橋くんはバック転の着地が綺麗で、曲終わりにはなぜか暗転の中控えめにダブルピースをしていて、ますます気になった。

 

それから大橋くんのことを調べまくった。

福岡生まれ。大阪育ち。18歳。 18歳!?

その時の私は社会人。社会人が高校生にドハマり。

ギリギリだ。

何歳の人が何歳のアイドルのファンになろうとも自由だと今は心から思うけれど、当時の私はまだ年齢差に少し抵抗があった。

けど実際はそんな躊躇をする暇もなく、もう一日大橋くんのことで頭がいっぱい。

いっぱい過ぎてそれまでのTwitterアカウントでつぶやくのが恥ずかしくて、大橋くん専用のアカウントを作った。

仕事中もほとんど大橋くんのことを考えていたし、家に帰ったら手元にある過去の映像や雑誌を探せるだけ探して、全部見てから寝る毎日。

 

そして専用アカウントを作って1か月弱、大橋担になることを決意。

大層な言い方だけど、前述したようにJr.担という立場にかなり身構えていたので、私には覚悟が必要だった。

 

こうして小さく始まった私の大橋担人生。

こんな感じで2020年まで振り返っていきたいと思う。